動画内において少し触れた、「歪み量が明らかに異なるのに、今だに表現や区分けが明確/固定的でない」理由
1:往往にして「相対的」なものだから:あるものが「ここまで行ってるんだからdistortionに決まってる」と判断したとしても、別のあるものは「こんなものは可愛いもので、俺にしてみればクランチだ」と主張するかもしれない。また、スタート時点の設定の問題もあり「バンドアンサンブルの中で有効な音質を考慮すれば、このくらい歪ませた状態ではまだ主張が足りなくて音が埋れてしまう。オーバードライブを少し踏んだくらいをクリーンとしている」とするケースもあるだろう。
2:可聴域自体が不確定:我々の耳は、性別や年齢・生活環境などによって聞き取れる範囲が異なることが知られている。加えて、音量にせよ音質にせよ、我々の耳はある段階までくるとリミッターがかかることで過大な負荷を自動的に回避する機能がついているが、この「所与の条件を、際限なくminからmaxまで感知できない」事情が判別をいっそう困難にしている背景もある。
3:メーカー自体はっきり決めてない:とりあえず分類は「自己申告制」を取られている為、「Ninja over drive XX Ver.4 Returns」とあれば購入者は「これはきっとオーバードライブに違いない」と考えて入手するだろう。そしてアンプに繋いで見て、その機器の可能性を探るわけである。ところが昨今、「Fuzz」という名前がついているのに分類が「distortion」とされているのが出ているので、残念ながら事態は一層複雑化し、いやむしろ混迷を極めている。これらの背景から、ざっくり「歪み系」と分類できればそれで十分である。
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